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第4話 お付き合い?

「優月?」 心配そうに俺の名前を呼ぶ心翔を安心させなきゃダメだ。 「大丈夫だよ。まっ・・・まなと。」 心翔との約束で学校で俺は『心翔』と呼ぶとその代わりにみんなの前で心翔は『優月』と呼んで2人だけの時だけは『優ちゃん』と呼ぶと決めていた。 心翔にとって優ちゃんは特別な呼び方にしたいらしいだから周りには知られたくないと言った。 俺はその方が恥ずかしくなくて済むから約束をOKした。 「いつの間に仲良くなったんだよ。でも2位くん、可愛いな。俺の事、譲くんって呼んでよ。」 「・・・・・。」 ハッキリ言うと心翔以外とは話したくない。 俺は無意識に心翔の右腕をギュッと掴んでいた。 心翔は俺の異変に気付いて優しく声をかけてくれる。 「優月?大丈夫だから俺が傍にいるだろ?」 心翔はギュッと掴んでいる俺の手に優しく触れた。 「心翔・・・。」 俺は一気に周りから注目を浴びてしまった事で情緒不安定だった。 目に涙が溜まり出す。 気を抜けばこぼれ落ちそうになる。 俺ってこんなに弱かったのか? 今までに人前で泣いた事なんか無かった。 「もう、教室入ろう。」 俺は心翔に手を引かれ教室には入り自分の席に座らされた。 それから心翔は俺の頭を軽く撫でて『ちょっと待ってて優ちゃん。』と誰にも聞かれない声で耳元で囁くと譲くんのいる廊下に行ってしまった。

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