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第5話 ヤキモチ?

「ゆ・・・優ちゃん。さが・・・探した。」 頭の上から愛おしく思う人の声が聞こえてくる。 「ま・・な・・・と・・・。」 「顔上げて、優ちゃん。」 僕は下を向いたまま首をフルフルと振った。 こんな泣き顔なんか心翔に見せれない。 心配させちゃう。 「優ちゃん。」 心翔は隣に座るとフワッと僕を両腕で包み込む様に抱きしめてくれる。 「優ちゃん。お願いだから俺の前から消えたりしないで離れないでくれ。」 「まな・・・ヒクッ・・。」 僕を抱く腕には力だ入る。 心翔は僕だけしか見てないと分かっているでも僕は女の子じゃない。 女の子を知っている心翔ならいつか男の僕に飽きて手離すのではないか? 楽しそうに女の子と話している心翔を見ると胸が締め付けられる。 僕が女の子ならと思ってしまう。 女の子なら、普通に手を繋いで外を歩ける。 けど・・・僕とでは無理なんだ。 僕は男だから・・・・。

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