「優月くん、また具合悪いのか？」 食堂から帰って来た冬空くんが心翔に話しかけていた。 「優月、昨日から調子悪いみたいだからな目眩がするらしくて肩貸してる。」 『そうか。』と言って冬空くんはどっかに行ってしまった。 僕は身体が弱い子みたいになってる。 クラス中が心翔と僕が寄り添っていても立ち眩みやらで心翔が支えてるとか言えば納得してしまう。 確かに手を繋いで歩いたりして無い。 心翔の肩に頭を乗せたり胸に顔を埋めたりしているが倒れた人を支えてる感じで心翔は僕を抱き寄せたりする。 でも皆んな疑うとかしないのですか？ 女の子達は『いいなぁ〜。私も支えて貰いたい』と話していると茜ちゃんが言ってた。 ダメだよ。 心翔は僕のだからね。 「久遠くん。今良いかな？」 何？ この状態で心翔に話しかけてくる女の子凄い勇気だね。 「何？高橋さん？」 「ここじゃあ・・・。」 この僕の状態を見ても心翔とどっかで話そうとするんだ。 この子凄いよ。