「ここでなら話聞くけど？優月が気を失ってるから動かせないんだ」 また僕を気絶してる事にするんだ。 僕のいない場所で話をされてもまたモヤモヤするしね。 でも聞きたく無いなぁ〜。 「彼女いるんだよね。」 「いるよ。何？1ヶ月前にも話したよな？俺彼女だけだ」 「どんな人なのかなって・・・。だって、いつも八坂くんと一緒に居るし・・・本当は彼女いないのかなとか・・・・」 1ヶ月前に・・・。 なんかチクチクする。 高橋さんは心翔に告白したのかな？ 断られたけど諦められない？ 昨日だって、心翔にベタベタ触ってたから・・・。 高橋さんは凄く可愛くてフワフワした感じの女の子でクラスでも人気がある。 「彼女可愛いよ。いつも顔を赤くして照れながら話すトコなんかたまらなくなる。くるくるとした大きな潤んだ瞳で見つめられたら何でもしてやりたくなるんだ」 恥ずかしい。 僕・・・そんな感じになってるの？ 周りから見えない様に僕は心翔のシャツをギュッと握りしめた。 心翔もそれに応えてくれるかのようにシャツを握りしめた手を優しく握ってくれた。