「諦めるかわりに１つだけお願いしたいの彼女に会わせて欲しい」 「はぁ？」 えっ？ 会わせて・・・欲しい？ 「そんなに可愛い彼女なら会わせてよ」 「意味わかんねぇ〜。会ってどうすんだよ。嫌だ」 高橋さんは相手が男だと分かったら諦める？ いや絶対に諦めないよね。 どうするんだろ心翔。 高橋さんみたいに胸が大きくて可愛くて小さくて・・・・。 可愛い・・・くて・・・。 僕には胸が無い。 男だからフワフワ柔らかい身体でも無い。 僕には無いものを高橋さんは持ってる。 僕が女の子なら・・・・。 こんな隠れて手を握り合わなくて教室でも平気で心翔に触れたり出来るんだ。 悪い方へと考えてしまう不安になって泣きそうになる僕がいる。 「彼女いるなんて嘘でしょ？久遠くんを好きな女の子達もそう思ってるはずよ」 「嘘じゃねぇ〜よ。でも会わせたくない」 「なら、私は久遠くんを諦めないわ！」 心翔が僕の握っている手に力を込めた。 心翔が・・・苦しんでる。 僕のせいだ。 僕が女の子なら・・・。