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第6話 ブルースター

心翔はその後、僕の頬やおデコに軽いキスをしてくる。 「やぁ・・・。恥ずかしいから・・・」 「クスッ。可愛すぎて構いたくなる」 心翔は意地悪く耳元で囁いてくる。 僕が身体をビクッとさせると今度は首に唇を這わした。 「まっなぁ・・・ダメッ。皆んな・・居るから・・・いやぁ・・・」 それを楽しむかのようにゆっくりと熱い息を首に吹きかけたり唇を這わしたりする。 その度に僕の身体がビクッビクッとなる。 「心翔と優月くん早いな。皆んなまだか?」 「まだ・・・えっ?」 心翔が僕にイタズラしてるのに気をとられて僕は優月くんと呼ばれたから応えてしまった。 「心翔、離して冬空くんが・・・いやぁ・・・」 僕から離れる前に首に舌を這わしてから離れた。 冬空くんが見てるのにそれにバレてるし泣きそうだよ。 心翔なんか・・・余裕感出してるし・・・・。 「お前ら、やり過ぎだ。」 「何が?普通だと思ってた。冬空、優月って分かるか?」 「俺は、そうかなって思って半信半疑で声かけたら八坂だった」 確かに許した僕も悪いけど・・・・。 冬空くん僕ら見て平気なの? 男同士で・・・。 「冬空くん・・・僕ら見て平気なの?」 「ちょっと驚いたけど大丈夫」 大丈夫なんだ。 いつもと変わらない態度の冬空くんに安心した。 「心翔といつから?付き合ってんだろ?」 「優月が入院した日に俺から言った」 冬空くんは凄く驚いた顔をした。 さっきの僕達を見ても普通に涼しい顔してた冬空くんが両目を見開いた。 「そんなに驚く事ないだろ?俺から告白がビックリなんだろうけどな・・・。俺は本気だから・・・」 「本気なのは見てたらわかるよ。心翔は彼女いても絶対人前で手を繋いだりキスなんかしなかったからな。それに優月くん見る時とかいつも見た事の無い表情するからな」 僕は驚いた。 心翔はいつも彼女とこんな感じなんだと思っていた。 ちょっと・・・いや・・。 かなり嬉しい。 「冬空、さっき言ってた皆んなってなんだよ。」 「メールきたんだ。クラスの奴らだけ限定で集まれみたいなやつ。心翔知らなかったのか?」 「知ってたら、優月を連れて来なかった。高橋だけだからと思ったのに最悪だ」 メール? 僕には心翔以外クラスの誰ともアドレス交換して無いから来るはずがない。 心翔は携帯を確認して叫んだ。 「マジか!」 日曜日13時に駅前噴水広場で久遠心翔くんの彼女が見れます。見たい方は集まってください。クラスの人だけでお願いしまぁ〜す。 えっ? じゃあ、見たい人来るって事? 僕は不安になり心翔と絡めて繋いでいた左手に力が入った。 「優ちゃん。ごめんな・・・大丈夫か?」 「あっ・・・うん。平気」 笑ってはみたがきっと顔は強張ってると思う。 僕が八坂優月だとバレないか心配だ。 冬空くんにはバレてしまったから・・・・・。

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