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第9話 ブルースター
「ねぇ、君1人?どっかに行かない?」
そう言って僕の腕をギュッと掴んできた。
「誰?いかない。」
僕に触れていいのは心翔だけだ。
お前みたいなチャラ男が僕に触れるなんて・・・・。
「へぇ~。可愛い顔して気が強いね。なんか啼かせたくなるよ。」
「触んなよ。」
チャラ男が握る腕を振り払おうとしたが力が強くて外れなかった。
チャラ男のくせに力強い。
「つぅ・・・。」
「痛みに堪える顔もいいね。」
気持ち悪い。
チャラ男はヘラヘラと笑っている。
「さっきから見てたけどその子嫌がってんだろ?離せよ。」
誰?
チャラ男の腕を握りしめ僕から離そうとしてくれている。
身長は心翔と同じくらいかな?
薄い茶色の髪の毛はサラサラしている。
綺麗な整った顔立ちで日本人の顔立ちとは少し違って見えた。
「はぁ~うるせぇ~」
チャラ男は掴んでいた手を離すと男の人の腕を振りはらい殴りかかっていった。
男の人は不意をつかれたので避けきれず左頬を殴られてしまった。
「カッコイイ顔が台無しだ。痛い目見たくなかったらお前が消えろ」
消えろ・・・・。
『お前がいなくなれば良かったんだ』
吐き気がする。
どうしよう・・・。
心翔・・・助けて・・・・。
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