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第3話 ブルースター Side心翔

待ち合わせ時間より早めに着いてしまった。 優ちゃんは暑いのか桃さんに持たされた日傘を差している。 優ちゃん、動物園楽しみにしてたよな。 初めて2人で遊びに行く約束したのにこんなことになって・・・。 優ちゃんが無邪気に笑うと胸が痛くなる。 本当に俺の事を考えているんだと嬉しいけれど色んな事を我慢させている。 俺は優ちゃんに動物園行けなかった事を謝るとニッコリ笑った。 優ちゃんの唇を奪いたくなり話している途中で優ちゃんにキスをしてしまった。 最初は抵抗していた優ちゃんだが力が入らなくなってきている。 本当に可愛すぎだ優ちゃん。 俺は指を絡めて優ちゃんの手を握りその後優ちゃんの頬やおデコに軽いキスをすると恥ずかしがり顔や耳まで真っ赤にさせている。 そんな優ちゃんを見ていると構いたくて仕方がない。 今まで付き合ってきた女の子はいるがこんな気持ちになるのは優ちゃんが初めてだ。 前付き合っていた女の子達にはこんな事はしなかった。 手を繋いだり人がいようが関係なく優ちゃんに触れる。 以前の俺からは想像が出来ない。 優ちゃんが可愛い反応をしてくれている。 耳元で囁くと身体をビクッとさせる。 首に唇を這わせたり息をかけると甘い声が少し漏れ我慢している。 このままだと俺が我慢できなくなりそうだ。 「心翔と優月くん早いな。皆んなまだか?」 この声冬空か? 今、優月くんって言ったよな? 「まだ・・・えっ?」 優ちゃん、答えてしまってるし可愛い。 冬空に見られんのが恥ずかしいのか凄く抵抗してくる。 俺は冬空になら男同士で付き合ってるのがバレてもこんなの姿を見られても平気だ。 優ちゃんが嫌がるから離れなきゃいけないけど最後に首に舌を這わしたら優ちゃんは身体をビクッとさせた。 この行動が冬空の機嫌悪くさせたかな? やり過ぎだと言われた。 冬空は何故優ちゃんだとわかったのか? 聞いたら半信半疑だったとは言っていたが・・・・。 男同士とか気にならないとかやっぱり冬空はいい奴だよな。 無愛想だが何気に気を配ったりとか出来るんだよ。 冬空に俺から告白したと言ったら凄く驚いている。 確かに今まで自分から告白して付き合うとか好きだとかの感情がなかった。 冬空には俺が優ちゃんに本気なのは伝わっている。

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