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第4話 ブルースター Side心翔

でも何故ここに冬空がいるんだ? さっき皆んなとか言ってたよな・・・・。 俺は冬空に聞いてみるとクラスの奴らだけにメールが送られていると聞かされた。 俺は迷惑メールかと思って昨日携帯を見ていなかった。 もしクラスの奴らが来たら優ちゃんが怖がる分かっていたら連れて来なかったんだ。 優ちゃんがギュッと俺の手を握ってくる。 不安だよな・・・。 優ちゃんに大丈夫と聞いたら大丈夫と言うけど顔が強張っている。 今すぐこの場から優ちゃんを連れてどこかに行ってしまいたい。 でもさっきからクラスの皆んなが集まりだしている。 それに気づいた優ちゃんが俺と繋いでいる手の腕の方に顔を埋めてきた。 大丈夫だからと言うと腕に顔を埋めたままコクコクと頷いた。 譲と茜ちゃんが来たら優ちゃんが少し顔を埋めているが反応している。 でも相変わらず茜ちゃんに怒られている譲。 俺の腕をギュッと握りながら顔を上げる優ちゃん。 茜ちゃんと譲が優ちゃんを見て可愛いと言う。 優ちゃんは可愛いに決まってる。 「こんにちわ。羽野優(ハノユウ)です。」 羽野と言って名乗った。 「は・・・の・・・?」 俺は驚いた。 俺の憧れていた優ちゃんの苗字が羽野だったからだ。 優ちゃんが耳元で以前の苗字だと教えてくれた。 偶然かもしれない。 同姓同名かもしれない。 俺は恐る恐る優ちゃんに以前住んでいたとこを聞いた。 だがそれは高橋が現れた事と集まりだしたクラスの連中に邪魔をされて聞き出すことが出来なかった。

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