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第3話 再会

「優月ちゃんは、どうして八坂なの?」 心翔のお母さんは僕に何があったか知らないんだよな・・・。 心翔のお母さんの質問に僕の身体が震え出す。 それに気がついた心翔が僕の座っている隣に座り自分の腕に抱き寄せた。 僕は心翔の胸に顔を埋めてた。 心翔は僕の背中をゆっくりと撫でてくれるそれだけで安心できる。 「優ちゃん。俺が代わりに話しても大丈夫か?」 僕は心翔の胸でコクコクと頷いた。 ゆっくりと心翔が話し出した。 僕はギュッと心翔の服を握りしめ聞いていた。 心翔は言葉を選びながら僕が思い出して怖がらないように話してくれている。 一通り話しが終わると心翔は僕の頭に軽く唇をあてた。 心翔、ありがとう。 「優月ちゃん。これからは幸せなになるのよ。優月ちゃんが幸せになるお手伝いをさせて頂戴ね」 その言葉に僕の目から涙が零れ落ちた。 僕は消えなくていいんだ。 僕は幸せになってもいいの? 「俺が優ちゃんを幸せにするから・・・だから傍にいろ」 どうして心翔も僕が欲しい言葉をたくさんくれるの? これじゃあ、涙が止まんないよ。 悲しくて泣いてるんじゃないんだ。 嬉しくて泣いてるんだ。 心翔のお母さんはどうしても僕を今からでも娘にするときかなくて・・・。 八坂の家に行くと言いだしたから僕も泣いている場合いじゃないと必死に止めた。 心翔のお義父さんが帰宅してから心翔のお母さんが僕と心翔の事を説明して賛成して貰えたんだ。 以前から僕の話はしていたみたいで心翔がいいなら嫁にと言っていたみたい。 心翔のお義父さんも心翔のお母さんが冗談を言ってると思ってたみたいだけどね。 まさか本気で言っていてこんなに近くに僕が居たなんて思ってもみなかったと心翔のお義父さんも苦笑いで言ってたけど・・・。 嫁って僕は男だからね。 まぁ、心翔のお義父さんは心翔のお母さんに弱いみたいです。

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