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第1話 再会 Side心翔
いきなり母さんがドアを開けた。
俺は優ちゃんをすぐに腕の中に隠した。
たぶん顔は見られたかもしれない・・・。
今日は用事があるから夜まで帰って来ないはずなのにどうしてこのタイミングで帰ってきて部屋に入ってくんだよ。
腕の中で優ちゃんが少し震えている。
それにこの状況で普通に『ケーキ買ってきたの降りてきてね。』とか平気な顔して言うから恐ろしいわ。
2人の欲の塊となっている硬くなったオレ達自身を抑えなければ
・・・。
俺は優ちゃんの額に軽く唇を当てるといつもの様に優ちゃん自身と俺自身を握りしめ腰を動かした。
声を出さない様に優ちゃんの唇は俺の唇で塞いだ。
俺は下に降り先にシャワーを浴びて優ちゃんを風呂場まで案内した。
女の子のままだからちょっとシャワー浴びにくそうだったかもな・・・・。
バスタオルを置くと俺は母さんの居るキッチンへ行った。
何を言われるかわからないが怒られようが俺は別れる気なんか無いんだ。
「母さん」
「心翔。お母さんビックリしちゃって変な事言わなかった?ごめんなさいね。相手の子にも悪い事しちゃったかしら?お母さん日にち間違えてね。用事明日だったのよ。本当に馬鹿よね」
「大丈夫だと思うけど・・・その・・・怒んないの?」
普通の親なら子供がエッチしてたら怒ると思うんだけど母さんは普通じゃないのか?
「心翔が遊びなら怒るかしら?相手の女の子が傷付くのよ。それは分かるわよね。男はエッチして終わりとか出来るけど心翔がちゃんと避妊してないと赤ちゃん出来た時に遊びの女の子の責任取れるのかしら?家に連れてきた女の子初めてだから心翔は本気なのよね?」
なんか母さんいつもと違う。
顔は笑って優しい言葉で言ってくるが目が笑って無いし言葉に重みがあるんだよ。
これマジで女の子相手にしてたらと思うと・・・。
元カノとかちゃんと避妊はしていたけど本気になった相手はいなかった。
自分の欲だけで簡単にエッチ出来ないよな・・・・。
「俺は、本気だ。怒られようが周りから反対されようが手放したり離れたりする気は無いよ」
女の子じゃなく男で周りから何か言われるかもしれないが俺は優ちゃんと離れる気は無い。
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