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第2話 再会 Side心翔

「あのね。お相手の子ピーチタルトと苺のタルトどっちが好きかしら?」 「どっちでもいいんじゃないか?」 俺は優ちゃんが何が好きか知らなかった。 いつも一緒にいたりするけどあまり食べ物の話とかしない。 「ピーチタルトでいいわよね?」 「母さんが苺のタルト食べたいんだろ?」 母さんは苺が大好きだから優ちゃんがピーチダメなら苺のを諦めなきゃならないとか思ってんだろうな。 子供か? 「俺、彼女部屋で待つから後で連れて降りてくる」 苺だのピーチだの煩い。 好きな方食べたらいいんだよ。 優ちゃんが、無理なら俺がピーチ食べるし・・・。 苺のタルト1個で後4個はピーチタルトってなんだよ? 買ってる個数もおかしいし・・・。 また思いつきで買ってきたんだろうな母さんらしいよ。 ベッドの端に座り優ちゃんが来るのを待っていた。 きっと優ちゃんはかなり動揺しているはずだ。 早く安心させてやりたい。 優ちゃんは母さんに会って大丈夫だろうか? あの調子の母さんに合わせて話をするのはきっと優ちゃん疲れるよな・・・。 ガチャ。 「心翔、シャワーありがとう」 「うん」 「ここ座って優ちゃん」 優ちゃんは無言で俺の隣に座る。 少し身体が震えている様に感じた。 俺は何も言わずに優ちゃんを自分の腕の中へと引き寄せギュッと抱きしめると優ちゃんもそれに応えるかの様にギュッと俺の背中に腕を回した。

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