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第2話 4人で Side心翔
昼休みが終わるから俺らは教室に向かっていた。
優ちゃんが忘れ物をしたからと屋上に取りに戻ろうとするから俺が代わりに行くと言ったのだが自分で行くと言って優ちゃんは屋上に向かった。
俺が何気無く優ちゃんの方を見ると誰かが同じ様に屋上に向かってる様に思えた。
その時は宇佐先輩が授業サボるのに屋上に上がったのだと思っていた。
たまに冬空に内緒で授業を屋上でサボっていると前に教えてもらった。
冬空にバレたら怒られるから一応お昼休み終わりかけに俺らと一緒に教室へ向かうフリをして俺らが居なくなったら屋上に行くらしい。
これが冬空に知られたら間違いなく俺も怒られそうだな。
「心翔、優月くんは?」
「屋上に忘れ物取りに行ったけどまだ戻らないんだ。心配だから様子見てくるよ」
「分かった。優月くんは今狙われやすいからな」
優ちゃんは前みたいに近寄りにくい感じがなくなっている。
それと俺、冬空、宇佐先輩といつも一緒にいるから余計に注目を浴びていた。
最近では男女問わず優ちゃんの事を聞かれる事が多くなってきている。
優ちゃん自覚ないんだけど顔は女の子と間違うくらい可愛い。
髪を切りメガネを外したから可愛さが目立っている。
冬空から聞いた話だが優ちゃんと付き合いたいと言っている男子生徒までも現れた。
女子生徒なら押し倒されたりとかは無いにしろ男子生徒だと力では優ちゃんは勝てないはずだ。
日野達の事もあったから優ちゃんを1人にしないようにしてたのに、どうして屋上に1人で行かせたんだ。
なんか胸騒ぎがする。
早く優ちゃんの所に行かないとダメな気がする。
優ちゃん。
頼むから早く姿を見せてくれ。
笑って『遅くなてごめんね心翔』と言ってくれ。
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