153 / 903
第4話 4人で Side心翔
物置部屋に入りドアを閉めると俺は優ちゃんを思いっきり抱きしめた。
ごめん。
優ちゃんを1人にさせて泣かせてしまった。
こんな顔させたいわけじゃ無いのに、いつも笑顔で俺の隣にいて欲しい。
俺の願いは、ただそれだけなのに・・・ごめんな。
優ちゃんに謝ると唇を重ねた。
俺身体中が震えてる。
かっこ悪いなぁ〜。
優ちゃんはなぜか俺から逃げようと抵抗してくる。
どうして?
俺から逃げようとするんだ?
気づいたら自然と涙が溢れ出していた。
優ちゃんはそれに気づいたのか抵抗せずに俺のシャツをギュッと握った。
俺は泣きながら優ちゃんに舌を絡め貪りつくように求めると優ちゃんも同じように俺を求めてくれた。
優ちゃんが居なくなりそうで怖い。
頼むから・・・・。
「優ちゃん。居なくなるなよ・・・」
俺は優ちゃんの頭を掴み自分の額に当てて呟いた。
優ちゃんは、ずっと泣いている。
俺は優ちゃんを抱きしめて泣き止むまで待っていた。
きっと何かあったんだ。
今強引に聞き出しても優ちゃんが俺から離れそうで怖い。
西山心輝・・・。
優ちゃんに何をしたんだ。
ともだちにシェアしよう!