宇佐先輩と優ちゃんの出会いの話になった。 「あれは、ゆずさん秒殺に近かったですよね」 ゆずさん？ 冬空から聞いた事がある。 「ゆずさん？トラジさんと龍をボコボコにした人？」 「あっははは、僕だよ。その後凄く仲良くなったんだ。冬空くんとは僕が顔が腫れてる時に一度会ってるんだよね」 えっ？ それって凄く喧嘩とか強いんだよな？ 俺の側で笑っている優ちゃんがあのゆずさん？ 顔が腫れてたって・・・。 媚薬とか何？ 話に付いていけない。 「あの後、遥先生が来てね。僕は病院に監禁？落ち着くまで入院させられたんだ」 「それでゆずさんイキナリ消えたんすね」 「うん」 俺は優ちゃんが見れなかった。 ほんの数年でこんなに色んな事があったなんて・・・・・。 俺が普通に友達作って新しい家族と楽しく生活していた頃に優ちゃんは・・・。 どうして優ちゃんが・・・。 桃さんが幸せになって欲しいと願っていた。 過去は変えれない。 これから俺が優ちゃんを毎日笑顔にすればいい。 優ちゃんがずっと俺の隣で笑ってくれればいい。