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第9話 夏休み
今日の僕は少し身体がおかしい。
身体が熱い。
欲しい。
もっと欲しい。
『何が欲しいか言え』
僕の頭の中で声が聞こえて意識が朦朧としてくる。
欲しい。
それしか考えられない。
熱いのが欲しい。
欲しい。
たくさん欲しい。
「ああっ・・・ほ・・し・・いで・す・・・熱い・・・ミルク・・・中に・・・たくさん・・下さい。お願い・・・しま・・す」
朦朧とする意識の中で僕が言った事は無意識だった。
さっきまで僕を突き上げていた心翔の動きが止まってしまうと自ら激しく心翔自身にイイ所を擦り付けて自分自身を扱いて何回も絶頂を迎える。
「クゥッ・・・ゆ・・・優ちゃん?」
心翔が僕の名前を呼ぶが耳には届いていない。
ひたすら快楽を求めて何回も絶頂する僕の姿がそこにあるだけだった。
「でっ・・・る」
「ああっ・・下さい。俺の中に熱いミルクたくさん下さい」
心翔自身がさっきよりも大きくなり脈打つと同時に僕の中に熱いものが入ってくる身体がゾクゾクとして僕も絶頂を迎えた。
その後僕はグッタリとして心翔に寄りかかっていた。
「熱いのいっぱいです」
「優ちゃん?大丈夫か?」
心翔が僕をギュッと抱きしめている。
「優ちゃん?」
心翔が僕を呼んでる。
身体がダルい。
「心翔・・・」
心翔の名前を呼ぶだけで精一杯だった僕はそのまま意識を手放してしまった。
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