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第5話 夏休み 夜空
「なぁ、お前らってもうヤッたの?」
「俺も聞きたい」
心翔に抱きしめられてる横にしゃがみ込んで僕らを見上げながらウサちゃんと冬空くんが言ってきた。
「何見てるんすか?冬空もなんの話だよ」
「俺らさっ・・・まだなんだ。でさっ、どっちが挿れてんの?やっぱり久遠の方か?」
「ウッ・・ウサ!!!なっ・・何言ってんの!!!」
「ゆづくんのその反応からするとヤッてんだなでやっぱり心翔が挿れてんだよな?」
2人して恥ずかしい事を平気で聞いてくるから僕は顔が凄く熱くなる。
「俺らに何が聞きたいんですか?宇佐先輩」
「ちょっと、この辺座って話そうや」
心翔、僕、冬空くん、ウサちゃんで円になるように僕ら4人は砂浜に座った。
「その・・・。色々調べたんだけどさ・・・・やっぱり痛いよな・・・・」
「ローション使ってゆっくり慣らしてやれば良いんじゃないですか?指が3本入れば大丈夫だと思うんですけど宇佐先輩」
「ロッ・・・ローション」
最初は怖いよね。
でも、好きな人と繋がりたくて一つになりたくて痛くても我慢出来るんだよね。
「ウサちゃんのが挿れるの?」
「龍に俺が挿れる」
「冬空くんが挿れるんだ」
えっと・・・・。
想像したら・・・・。
「ぶっ・・・クックク」
「何すか!ゆづさん笑わなくても良いでしょう。人が真剣に聞いてるのに・・・・」
「すみません。宇佐先輩が挿れるの想像出来ません」
「おっ・・お前ら2人、マジでムカつく」
あんな事やこんな事されてるウサちゃんなんか想像したら笑えてくる。
「冬空をあんまり待たせたくないんだよ」
「なら、今晩ヤッたらいいじゃないですか宇佐先輩」
「そのつもりだけど・・・やっぱ・・・」
「ウサちゃん。大丈夫だよ。注射より痛くないよ」
嘘だけどね。
入ってくる時の広げられる感覚。
電気が身体中を駆け巡るくらいの衝撃がくる。
中に入って来たら焼けるように熱くなる。
慣れるまで動かないで居てくれたけどやっぱり動き出すと圧迫感や異物感は凄い。
でも良い所を突かれたらそれは痛みだけじゃなくて気持ちよさにも変わる。
痛いのか気持ちいいのか分からなくなる。
自然と声が大きくなって、中で心翔を感じて幸せな気持ちも出てくる。
思い出したら僕ドキドキして来た。
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