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第12話 夏休み 夜空

「ゆづさん」 部屋の前にウサちゃんと冬空くんが立っていた。 「あっ・・・ウサちゃん。どうしたの?」 ウサちゃんが下を向いて真っ赤な顔している。 「龍が・・・その・・・・・」 「えっと中入ってよ。心翔はシャワーだからすぐ戻ると思う」 「うん」 中に入るように言ったけどベッドそのままだった。 でも、ヤッてたの知ってるから・・・。 心翔に1番恥ずかしい姿を見られていたからベッドの乱れなんて気にするほどの事でも無くなっていた。 冬空くんとウサちゃんには窓際にあるソファに座ってもらい僕はベッドに座った。 「ゆづくん。龍がごめん」 「えっと、気にする事ないよ。僕らも声抑えてなかったからね」 本当に部屋一つ分空いてるけどもう少し配慮するべきだったんだ。 「ゆづさん・・・。俺ね・・・ゆづさん達の見てて・・・そのっ・・・一つになるって幸せな事なんだなって思った」 「見て・・・たの?」 「あっ・・・ドアが少しだけ開いてたんでつい・・・すみませんでした」 ドア開いてて喘ぎ声が聞こえて来たらやっぱり覗いちゃうよね。 「何してんのみんなで?」 「心翔」 心翔がシャワーから部屋に戻ってきて冬空くんとウサちゃんが居るのに驚いていた。 ウサちゃんは、心翔を見てから顔を下に向けた。 僕もウサちゃんと同じく心翔の顔がまともに見れない。 「心翔、さっき龍が迷惑かけたから謝りに来たんだ」 「あぁ?。覗いてたやつだろ?」 「えっ?心翔どうしてまだ話してないのにウサちゃんが覗いてたって知ってるの?」 「気配感じて、ドアに視線向けたら覗いてた」 ウサちゃんが益々下を向いてしまった。 僕は身体中が熱くなり凄く凄く顔が真っ赤になっているんだろうなと思った。

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