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第4話 夏休み 夜空 Side心翔

「宇佐先輩。冬空は待ってくれるんじゃないんですか?」 冬空なら待つよ。 宇佐先輩を凄く大切にしてるのがわかるからな。 「あっ、流星だ」 優ちゃんがそう言うと皆んなが星空を見上げるけどもう見えなくなっていた。 少しだけ見たかったなと思っていると光の筋が見えた。 「優ちゃん綺麗だな」 「うん。綺麗だね」 俺は優ちゃんの後ろに座り込んで抱きしめた。 「優ちゃん願い事した?」 「あっ、忘れてた」 優ちゃんがクルッと俺の方に向くから唇が当たりそうになり俺はそのまま軽くチュッと優ちゃんの唇に自分の唇を当てた。 「心翔、ズルいよ。僕の心臓が壊れちゃう」 「それは、俺も同じだ」 あまりにも可愛い事を言うから俺は優ちゃんをこのまま押し倒したい衝動にかられた。 我慢だ。 俺は優ちゃんの首に顔を埋めた。 「心翔・・・」 フッと昼間の優ちゃんを思い出し今までの事が頭の中をグルグルと駆け巡り急にまた居なくなるんじゃないかと怖くなった。 「ずっと傍にいろよ。優ちゃん。俺から離れたら許さない」 「うん。離れたりしないよ心翔大好き」 その言葉に安心するが声を出せばきっと泣きそうになってるのがバレてしまう。 俺は返事をするかわりに優ちゃんをギュッと力強く抱きしめてた。 優ちゃん。 夜は夜空の月や星のように、朝は太陽のように俺の傍でずっと輝いていて欲しい。 ずっと笑顔で俺の隣にいて欲しい。 流れ星に願いを込めて・・・。 優ちゃん愛してる。

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