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第2話 夏休み 初めて Side宇佐
寝ようと瞼を閉じたがやっぱり胸がモヤモヤして寝付けないし不安になり涙が出てくる。
冬空に嫌われたかもしれない。
「冬空・・・・・。うっ・・・」
俺の頭に何かがコッんと当たった。
「龍。こっち向いてよ」
冬空が少し震えた声でそう言ってくる。
ココで素直にならないとダメだ。
そう思った俺は冬空の方に身体を向けた。
「冬空・・・。さっきは悪かった」
「龍。俺もごめん」
どちらともなく唇を重ねた。
それはいつもと同じ唇を軽く触れるだけのキス。
冬空とは軽いキスしかした事がない。
俺も冬空も女との経験はあるが男同士は初めてで戸惑う事が多い。
口を開いて冬空の唇に触れると俺に応えるかのように口を開いて舌を迎え入れてくれる。
いくら好きとはいえやはり深いキスはイヤじゃないかとか色々考えてしまう。
不意に俺から冬空の唇が離れた。
「龍。俺はいつも触れるだけのキスをしていた。やっぱり男同士は嫌なんじゃないかとか考えて・・・・。一方的な俺の片思いから始まってる」
一方的な?
俺は冬空の気持ちを知った時には凄く嬉しかった。
いつから好きか聞かれたら分からない。
でも俺は告白された時から真剣に冬空の事は考えている。
それに冬空も男同士の行為でなやんでたんだよな。
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