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第3話 夏休み 2日目

僕と心翔が部屋から出てたと同時に冬空くんとウサちゃんが部屋から出て来た。 「おはよう。冬空くんにウサちゃん」 「おはよう。ゆづくん」 「宇佐先輩・・・・・なんか大丈夫ですか?」 あっ・・・・・。 もしかして、冬空くんと? 「大丈夫だと思う」 「ウサちゃん。それ1日中だからね」 ウサちゃんは腰が痛いのか違う所が痛いのか分からないけど歩き方がおかしかった。 その歩き方になるのは、たぶん僕とウサちゃんにしか分からない痛みだよね。 「ゆづさん。言わせてもらっていいすか?」 なんだろね? なんだか凄く睨まれてるんだけどね。 「何?ウサちゃん」 取り敢えず僕は愛想笑いをしてみた。 「注射より・・・イヤそれの何十倍も痛かったんですけどね」 なんかウサちゃん笑ってるつもりみたいだけど目が笑ってないですよ。 確かに痛かったけど何十倍もなんて大げさだな・・・あれ? 「ウサちゃん。ちゃんと・・・」 恥ずかしくて聞けないどうしよう。 僕がオロオロしていると心翔が頭を軽く撫でてきてポンポンとされた。 心翔を見上げると笑いかけてくれていて『大丈夫だ』と言われてるみたいだった。 僕が聞こうとした時に心翔が代わりに聞いてくれた。 「優ちゃんが聞きたいのはちゃんと準備して挿れたかって事だよ。冬空は痛くならないようにしたのかよ」 大丈夫って心翔が話してくれるって意味だったんだ。 ありがとう心翔。 ちゃんとしてれば痛いけどそれ以上に感じちゃう・・・。 僕は初めて心翔とした時の事を思い出して1人顔が熱くなっといた。 これは夏だから暑いのは当然だ。 冬空君が言うにはウサちゃんと言い合いをしてキレたウサちゃんが無理やり挿れちゃったんだって聞いてビックリした。 あれだけ怖いって悩んでたのに、キレたらやっぱり男らしいよね。 話しながらリビングへと降りていくと又もや驚く出来事が僕らを待っていた。

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