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第4話 夏休み 2日目

「皆んなが来るだろう離せ聖」 「イヤだぁ〜。大好きだよ颯斗」 リビングのソファに座り穂波先生の首に抱きついて頬にキスをする聖先生がそこに居た。 「だから、止めろって言ってんだろ」 「颯斗、ダメ?」 「分かったからしたら大人しくしろよ」 したら? 何をするの? 目の前にいる2人を見ながら僕達4人は声も出ずただ今から起きるその光景を眺めていた。 ゆっくりと穂波先生が聖先生の唇に触れると今度はお互いに舌を絡めてピチャピチャと卑猥な音をさせながらなんども角度を変えてお互いを求め合っていた。 なんか・・・エロい。 たまに唇が離れると2人の間に銀の糸がキラキラと見えまた直ぐに唇が重なる。 穂波先生が聖先生の首に顔を埋めたから僕は凄くドキドキして心翔の腕をギュッと握ってしまった。 「はぁ〜。俺らが居るの分かっててワザとだろ聖兄さん」 「あははッ。バレてた?」 「笑い事じゃないよ。2人は付き合ってるの?」 えっ? えっ?ワザと見せてたの? 心翔も普通に付き合ってるのとか聞いてるし僕はビックリして頭の中がグルグルしる。 「お前らだって、えっと久遠と八坂だろ。塚元と宇佐だっけ付き合ってるだろうが先生に隠し事は出来ないからな」 もうダメだ思考回路停止中。 「どうして穂波先生は知ってるの?」 「ごめん。秋絵さんがココに来る前に颯斗に話しちゃったんだよ」 秋絵さんとは心翔のお母さんの事で心翔のお母さんならあり得るよ。 またウチの嫁とか言ってそうだもんね。

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