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第17話 夏休み 2日目

コンコン。 「心翔。優月くん大丈夫か?心翔に少しだけ話があるんだけど降りてこれるか?」 「うん。少し待って5分で降りていくから聖兄さん」 僕の顔を見ながら心翔が僕の頭を撫でる。 「シャワー浴びといでよ。その間に聖兄さんと話しとくからさ」 「うん」 「身体大丈夫か?フラつかないか?」 「もう少し休んでから行くから心翔は聖さんと話してきてよ」 心翔はベッドから降りて服を着ると僕に軽くキスをして下へと降りていった。 僕は身体が怠くてスグに動けなかったから暫く横になっていた。 身体は怠いけど心翔を感じれる幸せな時間。 でもそろそろ下に降りてシャワー浴びないとなぁ〜。 重たい身体をベッドから起こして服を着ると下へと降りて行った時だった。 「はっ?なんだよそれ!記憶って・・・・・あっ・・クソッ!」 リビングから心翔の怒っている声が聞こえてくる。 記憶って? 「だから、そいつには近づけるんじゃない」 聖さん? いつもはもっと優しい感じだけどなんかヤッパリ怒ってる感じがする。 「わかった」 「大丈夫だ。俺も冬空も居るから久遠は何かあったら言えよ」 でも何を話してるんだろう? 「心翔大丈夫か?俺らも話すの迷ったが何かあった時に知っておいたほうが良いと思ったんだ」 「わかってるよ。冬空もありがとうな」 僕には関係ない話だよなシャワー浴びに行こう。 その時までは本当に僕には関係が無いと思っていたんだ。 あの時、皆んなの話を聞いていれば良かったと思ってしまった。 ごめんね心翔。 どんな僕になっても僕は心翔が好きだよ。 心翔。

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