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第6話 暗闇

バスタブから出してもらうと床に座らされてバスタオルを頭から被された。 「体力なくても頭ぐらい拭けんだろ?」 「心輝、ありがとう」 「ゆづくんが礼を言うなんて珍しいな」 俺はずっと心輝を嫌っていた。 理由は分からないが心輝が近づいたり触れたりすると胸がザワザワとして苦しくなったからだ。 でも今日の心輝はいつもと違い言葉や態度は乱暴にしてるが俺にしてくれている事は普通なら出来ない事だと分かっているから心輝にお礼を言った。 「もう、言わない」 「そうかよ。拭き終わったなら部屋に戻るぞ」 バスタオルで身体を包むとまた俺を抱きかかえてベッドの部屋に連れて行ってくれゆっくりとベッドの上に降ろしてくれた。 「寝んなよ。飯作って持ってくるからな」 「分かった」 心輝は少しだけ笑ってドアから出て行ってしまった。 心輝も笑うんだ。 俺はベッドの端に座って心輝が来るのを待っていた。 「ゆづ。綺麗にしてもらったんだね」 「ご主人様」 「可愛い子ですね」 ご主人様の隣に知らない男の人が立っていた。 「色々と可愛いですよ。試されますか?」 「冬樹さんのじゃないんですか?」 「そうですがね。他の人にされてるゆづを見るのも好きなんですよ」 2人の会話を聞いていて俺の身体は強張り始める。 ゆっくりと2人のいる方とは反対の方に身体が動いていた。 「では、お言葉に甘えて可愛がらせて貰いますよ」 「こちらで拝見させて頂きます」 ご主人様はベッドの足元に立ち俺の様子を目を細めて見ていた。 「うぅん」 知らない男がベッドに上がってきて俺の頭を掴むと舌を口の中に入れてきて俺の舌に絡めてくる。 気持ち悪い。 ご主人様以外にされるのは寒気がして気持ち悪い。

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