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第4話 救出
ご主人様も男達も部屋から出て行った。
俺はベッドに力なく横たわり床には心輝が仰向けに寝ていた。
「心輝・・・」
あの日から続く心輝への暴力。
「ゆ・・づ・・・くん。大丈夫?ゲホッ」
心輝の方がボロボロなのにこんな時にまで俺の心配をする。
好きじゃ無いと言われてもこれじゃあ俺は期待してしまう。
もしかしたら本当は俺を好きなんじゃないかと・・・。
「心輝・・・ごめん」
心輝はフラッと立ち上がり腕を押さえながら俺が居るベッドに歩み寄り俺の隣に倒れ込むように寝転がった。
「謝んな。俺は大丈夫だからゆづくんのが心配だ」
心輝は隣に寝ている俺の頭を優しく撫でてくれる。
心輝の方を見ると目があった。
こんなに近くで心輝を見るとドキドキしてしまう。
「お・・・俺は大丈夫だよ。殴られてないし・・・」
「明日からさ・・・俺は学校に行くんだ。兄さんも視察で居なくなるから少しは身体が休まるかもな」
心輝が痛い事されなくなるの?
それなら俺は少しだけほんの少しだけ安心できる。
そう思ったら急に眠気が襲ってきて瞼を閉じた。
心輝の話し声が聞こえてくるがそれが心地よくて何時しか眠ってしまった。
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