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第5話 救出

目が醒めると心輝は居なくて変わりにメモ紙が置いてあった。 『起きたらお粥食べれそうな時に見張りに言って温めてもらえ。学校から帰って食べて無かったら無理矢理にでも食わす』 心輝は学校。 俺は学校に行っていたのかな? こんな所にいる位だから家族もいなくて1人だったのかもな。 お粥食べないと心輝に怒られるかな? 心輝の居ない部屋は寂しくてきっとお粥も味がしないんだろう。 食べたく無いけど・・・・・。 心輝が俺にお粥とか食べれそうなスープとか作ってくれて食べるようになってからは以前より身体も楽になっていた。 あんな暴力を受けてボロボロになりながら心輝は俺にご飯を作ってくれる。 やっぱりちゃん食べないと駄目だよな。 見張りに頼んでお粥を温めて貰い運ばれてきたトレーからは温かな湯気が上がっていて心輝の温もりを感じてしまう。 心輝ありがとう。 俺はベッドに腰掛けて膝の上にトレーを置いた。 「いただきます。心輝」 フッとしてからスープを口の中に入れる。 「あちっ」 やっぱり1回しただけじゃあ冷めないや。 何回もすると疲れてしまうからな俺はどれだけ体力無いんだろうか? 今日は心輝が居なくても少しだけ味がする気がした。 でも心輝が居る方が味がして美味しい。 心輝はいつ帰って来るかな?

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