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第1話 学校
入院してから1週間が経ってた頃に聖先生が退院しても良いと言ってくれた。
ご主人様は俺と心輝には関わらないというか海外でしばらく生活はすると約束したみたいで代理の人がなんか色々書類を持ってきて見せてくれた。
心輝はお兄さんだからその辺が複雑なんだよな。
そして自宅療養を1週間した頃に学校に登校しても良いと言われて俺は記憶が戻らないまま登校する事になってしまった。
不安はあるが心翔君や冬空君が同じクラスと知ってかなり安心をした。
心輝は俺より2日先に退院して心翔君の家に居候している。
心輝の怪我は打撲と切り傷で幸い見た目より軽傷だった。
ドキドキしながら1人で歩いていると前に心輝の姿を見つけて俺は走って傍まで行った。
「心輝、おはよう。俺、初めての登校だからドキドキしてきたよ。心輝に会えて良かった」
「おはよう。そうだな」
あの部屋から出て以来あまり俺と話さなくなった心輝。
心翔君の家に退院してから遊びに行ったけどやっぱり俺とは話してくれなかった。
「心輝、俺何かした?」
心輝の態度に俺は耐えきれずに聞いてしまった。
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