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第5話 学校

「ゆづ、こっちにおいでお仕置きをしなきゃな」 「嫌だ・・・。心翔・・・。助けて!!!!!」 嫌だもうあの部屋に戻りたく無い。 「優ちゃん!」 心翔の声がする。 心翔何処にいるの? 「ま・・・な・・・」 目を開けると心翔君が俺を心配そうに覗き込んでいた。 「優ちゃん。大丈夫か?」 「あっ、うん。俺はどうして?」 「教室で倒れたんだよ。うなされてたけど平気か?」 「あぁ〜。変な夢みて・・・平気だよ」 変な夢だった。 まるで俺と心翔君が付き合ってるみたいな夢だった。 もしかして俺は心翔君が好きなのか? いや、それは違うと思う。 だって俺は心輝が好きだと思うから・・・・・。 なんだよこれ、心輝の事を考えても何にも感じない。 心翔君だとあんなにドキドキしてしまうのに俺はおかしいよ。 「ここは?」 「保健室だよ。先生はちょっと出てる」 「もしかして、俺を運んでくれた?」 「うん。あの日より体重増えてるみたいで安心した」 最近は、普通にご飯を食べれてるから前よりは少しだけ体重が増えていた。 俺はどれだけ細かったんだろう?

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