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第10話 学校
僕はどうやら放課後まで気を失っていたみたいでその間は心翔も僕に付き添ってくれてた。
聖先生が近くにいたみたいで診察してくれて病院に行く必要はないと判断したらしく保健室で寝かせて貰っていた。
譲君は茜ちゃんが来たから帰って行った。
「優ちゃん。今日、家に来ないか?」
「えっ?でも記憶戻ったの知らせないと・・・・・」
帰って知らせたいと、と言いかけたけど心翔の寂しそうな顔を見ると言えなくなってしまった。
知らせるの遅れて大丈夫?
「だよな・・・」
「あのね。僕は心翔と一緒に居たい。駄目かな記憶戻った事を言うのまだ大丈夫かな?」
「優ちゃんの家族が心配してたから、一緒に優ちゃんの家に行ってから俺の家に行こう。」
「うん。ありがとう心翔」
心翔は僕を抱きしめると頬にキスをしてくれた。
それから僕と心翔は僕の家へと向かった。
向かってる途中で僕と心翔が付き合ってる事を勝治叔父さんや叔母さんに話したと教えてくれた。
もちろん譲君や茜ちゃんにも話して皆んなに理解して貰ったと嬉しそうに話してくれた。
家に帰ったらリビングに勝治叔父さんと叔母さんが仲良く話をしていた。
僕と心翔は記憶が戻ったのと改めて付き合ってる事を2人で報告した。
勝治叔父さんも叔母さんも泣きながら記憶が戻った事を喜んでくれて、心翔との事は見守ると言ってくれた。
僕はその言葉に泣きながら『ありがとう』と言った。
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