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第2話 学校 side心翔
あれ?
優ちゃんと心輝だよな。
2人が話している姿を見ると胸が苦しくなる。
優ちゃんの隣を歩いているのが何故俺じゃ無いんだ。
それに優ちゃんが好きなのは心輝なんだと思い知ってしまうからだ。
心輝は先に校門に入って行ったが優ちゃんはその場で立ち尽くしていた。
言い合いみたいだったからな大丈夫かな優ちゃん。
「元気出せ。心輝は優ちゃんを嫌って無いから大丈夫だ」
悔しいけど俺はこんな励まし方しか出来ない。
優ちゃんには親友だと誤魔化した。
あの日抱きしめて好きだと言ってしまった事を後悔したからだ。
暫くは親友でも構わない傍で優ちゃんが笑っていてくれるならそれで良いと今は思える。
桃さんに髪を弄られた優ちゃんは可愛くなっている。
それに以前の記憶が無いから前よりも人と話す様になった気がする。
「あの・・・久遠君。話があるの良いかな?」
上履きに履き替えていると後ろから女の子に声を掛けられた。
「えっと、何?」
「ここじゃあ、話しにくくて場所変えても良いかな?」
俺が悩んでいると優ちゃんが笑いながら手を振って教室に向かって歩いて行ってしまった。
「分かった。屋上でもいいか?」
「はい。ありがとうございます」
笑うとフワフワして可愛らしい子だと思えたが今は誰を見ても優ちゃんには敵わないて思っている。
きっと告白か何かだろう。
俺には彼女が居ると譲に広めてもらっているが他の学年にはなかなか伝わってないみたいだった。
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