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第4話 学校 side心翔

保健室の先生に事情を説明して聖兄さんに連絡をするとすぐに来ると言ってくれた。 教室に戻れと言われたがうなされている優ちゃんを1人置いていけないと保健室の先生に頼み込んで聖兄さんが来るまで傍に居る事を許して貰った。 「優ちゃん」 「まな・・・うぅ・・・・」 小さい声で俺の名前をさっきから何度も呼んではうなされている。 どんな悪夢見てんだよ。 廊下を急いで歩いてくる音が聞こえて来る。 これは聖兄さんだな。 ガラッ! 「すみません。来て頂いてありがとうございます」 「いえ、僕の患者でもありますからお気になさらないで下さい。優月君は?」 「こちらです」 カーテンが捲られて聖兄さんと目が合うとため息が聞こえて来た。 「説教は後だ。優月君を診察するから出てろ」 「うん」 俺はカーテンの外で待たされた。 少ししか時間が経ってないのに何時間もそこで待たされてる気になってしまう。 優ちゃん。 カーテンが開き聖兄さんが保健室の先生と出てきた。 「目が覚めたら大丈夫だと思うのでよろしくお願いします」 「はい。ありがとうございました」 保健室の先生は聖兄さんにお礼を言うと担任に報告して来ると保健室から出て行った。 「心翔は教室に戻れよ」 「うん。ありがとう聖兄さん」 「優月君が心配なのは分かるがちゃんと授業は受けろいいな」 教室に戻っても優ちゃんが気になって勉強どころじゃ無いのは、分かりきっている。 でも、俺は聖兄さんに任せて教室に戻った。

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