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第1話 文化祭
僕が休んでいる間に勝手に決まってしまった係り。
「はぁ〜。茜ちゃん、僕も執事がいい。スカートやっぱり気持ち悪いよ」
「何?下に履いてるでしょ短パン」
「履いてるけどね。どうして僕と直がメイドなんですか?」
竹田直(タケダナオ)は、前に日野達に虐められていた奴で今は僕と凄く仲良くなっている。
「ごめん。僕が優月君とじゃないとやらないって言ってしまったから・・・」
「直が謝る事無いよ。僕もごめんな。直も嫌だもんな2人で頑張ろうな」
「うん。ありがとう優月君」
泣きそうだった直が笑っているけど案外女の子に見えるもんだよな。
「はい。ジッとしてメイクさせてね。あの大人しい優月君は何処に行ったのかしら?」
「僕は変わらないよ。前より自分の言いたい事言ってるだけだよ。ダメな事?」
「ごめん。私が悪かったわ。だからメイクさせてね」
茜ちゃんは、僕が前よりも変わってしまった事に戸惑いながらも接してくれている。
僕は僕なんだけどな・・・。
「はい。お疲れ様」
「うわぁ〜可愛いよ優月君」
直に言われても直も可愛いから絶対。
「多分、バレ無いとは思うんだけどね。桃さんとかみたいにプロがするメイクじゃ無いからでも・・・」
「大丈夫だよ。茜ちゃんありがとうね」
茜ちゃんにも話したんだ心翔との事。
譲君が茜ちゃんが腐女子だから大丈夫だぞって言った通り受け入れてくれた。
メイドね・・・。
心翔の彼女として女装しているから今回メイドになるのは僕も躊躇したもう1つの原因である。
鏡を見ながらやっぱりバレそうだよな。
どうしようかな・・・・・。
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