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第3話 文化祭

「心翔。何してんだよ?」 譲君と茜ちゃんが顔を真っ赤にして立っている後ろから冬空君が中に入ってきた。 「虫除け」 「ゆづくんの後ろで竹田が固まってるけど?」 あっ・・・・。 直は僕達が付き合ってるのしらなかったよね。 「心翔、はな・・・ウッ・・・・・」 心翔また人前でキスするなんて何考えてるの!!!!! 固まってる直は僕の後ろで僕の服をギュッと握り締めていた。 「いい加減にしろよ心翔。ゆづくんに嫌われるぞ。」 冬空君が言ってくれて心翔がようやく僕を解放してくれた。 「心翔。何考えてんだよ」 「優ちゃんが可愛いからキスしたくなった」 凄く涼しい顔して言い放ってるが周りは引いてると言うか呆れてるのかな? 「心翔。なんか変わったよな。中学から見てきたけどそんなに独占欲強くなかったのにな。」 「そうかもなぁ〜。優ちゃんの事になるとブレーキ効かないからな」 「良いわよね」 茜ちゃんは目線が何処か遠くを見つめながら呟くと譲君が茜ちゃんの顔を覗き込んだ。 「茜。なら、俺達もするか?」 「えっ?結構です」 茜ちゃんが譲君の顔を押し退けて僕達に近づいて来る。

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