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第4話 文化祭
「優月君。竹田君。冬空君。心翔君がチラシを持ってカフェの宣伝してきて頂戴ね。二手に分かれて貰いたいんだけど優月君と冬空君がペアね。竹田君と心翔君がペア。ハイッ!これ持って行ってください」
僕と冬空君がペア?
心翔とが良かったな。
「茜ちゃん。どうして俺が竹田となんだ?」
「2人で居たらまたさっきみたいな事になると困るでしょう?最初は心翔君と優月君で考えてたけど止めました」
心翔の肩をバシッと叩いて腰に手を当ててニッコリと笑う茜ちゃんが頼もしく思えたのは気のせいでしょうか?
「それに、校内の生徒は冬空君と一緒に居る優月君には何もしないし近づかないわ。竹田君は心翔が守ってよ。2人共可愛すぎなのよ」
心翔と一緒に回ったらきっと僕に絡んでくる奴らと喧嘩になりそうだ。
やっぱり茜ちゃんは頼りになるよ。
「あの・・・優月君はそれで良いの?2人付き合ってるんでしょ?」
直には僕と心翔が付き合ってるとは言ってはいない。
皆んなのやり取り聞いてたら気付くよね。
「そうだよ。俺と優ちゃんは付き合ってる」
僕が躊躇しているとハッキリと直に心翔が言ってくれた。
けど直にどう思われたかが心配だった。
「うわぁ〜。素敵だよ」
「直は気持ち悪く無いの?男同志だよ。」
直が首を傾げてキョトンとしていた。
「気持ち悪い?僕は素敵に思うよ。あっ、他の人には内緒にするから大丈夫だよ。本当に憧れちゃうなぁ〜」
「もしかして竹田君も男の人が好きな子?」
茜ちゃんが目を輝かせながら竹田君に聞いている。
「好きになった人が好きだから男とか女は関係無いのね。だから恋愛してる2人が羨ましいよ。僕も誰かを好きになりたい」
メイドの格好をしてお祈りのポーズをしていると本当に女の子みたいだよ。
けれど直が僕達を受け入れてくれて良かった。
ありがとう直。
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