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第5話 文化祭

「執事とメイドがいるカフェです」 恥ずかしい。 さっきから男子生徒の視線は僕に集まり女子生徒の視線は冬空君に集まっている。 たまに携帯のシャッター音みたいなのも聞こえてくるんだけどもしかして隠し撮りとか? 「冬空。聞いてないぞ女子生徒と一緒に居るとかふざけてんのか?」 一気に周りの空気が緊張したのが分かった。 「誰が女子生徒だよ。ちゃんと見てよウサちゃん。僕だよ。ぼ・く・優・月」 ウサちゃんの襟首を掴み自分の顔に近づけると思いっきり睨んでやった。 「へっ?ゆづさん?」 「そうだよ」 「うわっ。その辺の女の子より可愛すぎですよ」 その辺の女の子達に聞こえていてヒソヒソとウサちゃんは悪口を言われていた。 「何にされてんだ?龍。そいつ知り合いか?」 胸ぐら掴んだウサちゃんの肩越しに声の主の姿を見ようと顔をヒョコッとだした。 「あっ!クマちゃん。」 「はぁ?誰が・・・・?ゆづ・・・さんか?」 「うん。久しぶりクマちゃん」 クマちゃんてあんなカッコ良かったかな? 僕らの周りにいた生徒達はクマちゃんとウサちゃんが来た事で殆どいなくなりました。 「そっか、同じ学校だって言ってたけど探すなって龍に言われてたからな」 「色々あるんだ。トラジ悪く思うなよ」 「ああ。けどゆづさん可愛すぎですよ」 可愛いとあまり言われたく無いよ。 暫くクマちゃんとウサちゃんが近くに居たから他の生徒が寄って来なくなりチラシも少し余りそうだった。 心翔達はもう配り終わったかな? あと少しでお昼休憩なんだけどなぁ〜。 早く配り終わったら心翔と他のお店とか回りたかったんだよね。

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