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第5話 文化祭 side直
やっぱり、久遠君を待てば良かったとか色々な思いがこみ上げてくると同時に目から大量の汗が違うくて涙が溢れてくる。
気付いたらオヤジに僕は捕まっていた。
「離せ!オヤジくさい」
くさいのは嘘だけどイメージでくさいと思った。
「うるさい口だ」
「ウッ・・・・・」
何?
僕は何をされてるの?
オヤジの舌が僕の口の中でヌメヌメと動き回り気持ち悪い感触がする。
「へぇ〜。始めてみたいだな。決めたコイツからヤるとするかな。始めてで痛みに歪む顔は堪らないからね」
ドサッ。
優月君ソファから動いて床に落ちたが必死で僕の方へ来ようとしている。
僕はこのままだといつまでも弱虫の意気地無しだ。
動けないのに僕を助けようとする優月君はやっぱり凄いと思った。
僕だって頑張る。
「おや、ゆづ君。まだそんなに動けるの?でもそこで心輝と2人で見ていてよ。この子が苦痛に歪む顔をね。ギャッ・・・クッ・・・・」
優月君に気を取られているうちにオヤジ自身を力の入る限り握り潰してやった。
ヤるってよく分かんないけどオヤジなんか御免だね。
「ばぁか、ばぁか。オヤジのなんかお断りだ」
廊下からバタバタと足音が聞こえて来た時に僕は安心をした。
それから怒りが込み上げてきていつもの僕なら考えられない行動をとっていた。
「オヤジ。お前は終わりだ。どうしてか教えてやるよ」
西山先輩にしてたみたいにオヤジの頭を踏んづけてやったのだ。
「優ちゃん!!!!!」
空き部屋に飛び込んできたのは久遠君と塚元君だった。
凄く強い2人が来たからオヤジは終わりだ。
「はい。終わりだね」
踏付けていた頭から足を除けると僕は西山先輩に駆け寄った。
西山先輩は苦しそうな息遣いで僕はどうしたら良いのか分からなくて側に座り込み泣いてしまった。
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