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第14話 動物園
何度絶頂を迎えたか分からない。
村木は何度も僕の中に欲を吐き出して次から次に他の男達が僕の中にも身体にも欲を吐き出した。
直も同じ様にされていて最初は泣き叫んでいたが今は大人しくされるがままで僕達は人形のようになっていた。
「なんだお前ら!!!!!」
「どけ!!!!!」
外が騒がしくなったけど動く気も無いし何も考えたく無い。
早くこの行為が終わらないかと願うだけだった。
「心輝を呼んだんだが誰だ?」
「トラジったらわかるか?」
「ト・・・トラジだと・・・・・」
僕に挿れて腰を動かしていた村木が慌て僕の中から村木自身を抜くと僕の髪を掴み首にナイフを突き付けた。
「近づくな!!!!!」
「龍から連絡もらってさ近くにいたから来たんだけどお前ら覚悟あんだろうな?誰に手を出したか分かってんのか?」
「トラジがなんだ。こいつらと関係ないだろ?」
トラジ・・・。
クマちゃんだよな?
「クマちゃん。僕は大丈夫だよ。直を助けなきゃ・・・・・」
「ゆづさんもかなりボロいですが大丈夫なんすか?」
「うん。ちょっと待ってね」
ナイフは村木しか持っていないみたいだった。
直に群がっていた奴らはクマちゃんの名前を聞いて村木の近くに来ている。
これなら大丈夫。
村木も少し身体が震えていた。
クマちゃんが怒ると怖いもんね。
けどね・・・僕もムカついてるんだ。
確かにナイフには恐怖を感じるけどそれ以上に直をあんなにした事の怒りのが大きいんだよね。
直はクマちゃんの仲間に保護されたから今かな?
「直にあんな事して僕ね・・・・・・ムカついてるんだ」
「ムカつくって弱いくせに何言ってんだ?」
「だよね。弱いくせに何言ってんだはお前だよ」
僕はナイフを握る腕を掴むと力の限り握りしめた。
メキメキと腕の骨が言っているのが聞こえてくる。
「うわぁッ!!!!!!」
「痛いの?ナイフ落ちちゃったね。このまま骨折ろうかな?直はもっと痛かったんだよ。分かる?」
村木の後ろに居た仲間が後ずさりをし始めた。
「逃がさないよ」
村木をクマちゃんの方に突き飛ばすと今度は村木の仲間に歩み寄る。
コイツら殴る価値もないから脅すだけにしようかな?
僕は1人の奴の髪を引っ張り床に叩きつけると足で頭を踏みつけた。
その時にメキッと嫌な音がしたけど多分大丈夫かな?
「そこに正座してよ」
「なんで・・・・・ヒィッ」
「口答えは許さないからコイツみたいになりたいの?」
抵抗なんて許せるわけないだろ?
僕が睨むと皆んなが大人しく正座をし始める。
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