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第16話 動物園 Side心輝

直の無事を願い倉庫に行っが直はボロボロにされていた。 自分のして来た事をこんなにも後悔した事が無い。 俺は直に触れていいのか戸惑っていた。 ただ俺に言えたのは謝る言葉だった。 「ごめん・・・・・直」 直は俺に抱きついてギュッと服を掴んだ。 こんな俺に直は触れてくれるんだ。 そう思うと胸が張り裂けそうになった。 「ごめんね。心輝・・・・・僕汚れちゃった。心輝に嫌われたく無いヒクッ」 俺を責めるどころか嫌われたく無いと泣く直。 「直は汚れて無いよ。俺は直が好きだから安心しろ。巻き込んでごめん」 直は俺を見て首を横に振りまだ止まらない涙が頬を伝う。 俺は涙を拭おうと頬に触れた瞬間に直の表情が凍りついた。 「心輝!!!!」 それは本当にスローモーションかの様にゆっくりと視界に入ってきた。 直が俺の腕を引っ張ると位置が反対になり直の背中に密着するかの様に知らない男が立っていた。 そしてすぐにトラジさんが直からそいつを離すと服が赤くなっていた。 何が起きた? 腕の中で直が俺に何か言おうとしている。 「し・・・き・・・・・好き・・・ありがと・・ウッ・・・好きに・・・・・なって・・・・・」 直は笑うとそのままグッタリとして動かなくなってしまった。 直の背中を見るとナイフが刺さっていて床が真っ赤になっていた。

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