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第5話 それぞれ Side心翔
朝は優ちゃんと登校したが昼休みに女の子から呼び出されて席を外していた。
誰から告白されても俺の答えは決まっている。
「ごめん。彼女が1番大切だから気持ちには応えれない」
この子も可愛いんだろうがどんな女の子が来ても優ちゃん以上に可愛い子は居ない。
俺は初めて優ちゃんに出逢った時から恋をしてるんだと思う。
俺に笑いかけて手を差し伸べてくれた優ちゃん。
優ちゃんと呼ぶのは俺だけだ。
他の誰にも呼ばせない。
なんて思いながら教室に戻ると人集りが出来ていて俺は通してもらいがら教室へ入ると優ちゃんが日野とやり合っていた。
日野が一方的にやられた感じに見える。
冬空に止めてと頼まれたが優ちゃんの怒りは俺でも収まらなかった。
竹田がどんな思いで好きな人を庇って怪我をしたか日野には理解できないだろう。
竹田を押さえ付けている優ちゃんは、宇佐先輩やトラジさんと一緒に居た時の優ちゃんなんだなと思えた。
殺気立って手がつけれないような周りを寄せ付けない雰囲気を出していた。
俺が何も告げないで引っ越した後優ちゃんはどれだけ傷ついて生きてきたのかと思うと胸が張り裂けそうだった。
トラジさんが来て優ちゃんは引き下がったがあのままだったら日野を大怪我させていたかもしれない。
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