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第6話 それぞれ Side心翔
昼休みに色々あったが竹田が目を覚まして一般病棟の個室に移動した知らせを聞いて優ちゃんも俺も安心をした。
心輝もどれだけ安心しただろう?
竹田に出逢って付き合うようになってからの心輝はまるで別人に思えるくらい感情を表に出すようになった。
西山心輝を演じている時は何処か冷たい感じで笑っていても目だけは笑っていなかった。
竹田と一緒にいる時の心輝は本当に幸せに見える。
俺は今の心輝なら仲良くなれる。
優ちゃんも俺と心輝が歪み合うのは望んでいない。
今は竹田の姿を見て優ちゃんを早く落ち着かせてやりたい。
優ちゃんは自分を責めていたから俺はそれが心配だった。
俺と優ちゃんは急いで病院へ向かった。
病室に入ると竹田の手を握りしめて心輝はベッドにうつ伏せになり寝ていた。
その姿を竹田は優しい眼差しで見つめていた。
その姿は、まるで映画のワンシーンの様に見える光景だった。
綺麗で儚い様な感じに見えてしまった。
なんか俺泣きそうかも・・・・・・・・。
竹田は自分が命を落としかけたのを知っているのだろうか?
知って居るから大切な人を助けれたと幸せな気持ちで心輝を見つめているのだろうか?
でも本当に竹田が目を覚ましてくれて良かった。
これからも心輝と2人で幸せになって貰いたい。
2人共辛い思いをしてきたんだ。
これからは幸せになってもいいはずだよ。
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