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第5話 早めのクリスマス

見ている僕がドキドキして来ちゃうくらい直と心輝もお互い大好きが伝わってくる。 色々な大変な事があったけど本当に幸せになって欲しいよ。 そう思ったら目に涙が溜まりだした。 それに気づいた心翔が僕の頭を優しく撫でてくれる。 そんな事をされたら余計に泣いちゃうよ。 今、泣いたりするとメイクが崩れてしまうそれは理解してるけれど感情が抑えきれなくて泣いてしまった。 僕は本当に涙腺弱いよ。 僕が泣いているのに気づいた直が心配そうな顔をし出した。 心翔は僕の手を掴むと桃お姉様に近づいて周りに聞こえないくらいの声で話しかけた。 桃お姉様は僕の顔を見てやはり心配そうに見てくる。 「こっちにおいで優ちゃん」 心翔に引っ張られるまま僕は控え室に連れて行かれドアを閉めると心翔は優しく僕を抱きしめた。 「どうした?優ちゃん」 僕は心翔の背中に腕を回してギュッと抱きついた。 「直に・・・。幸せになって欲しいと・・・思ったら・・・ヒクッ」 「嫌な事を思い出したかと心配した」 心翔は僕をギュッと抱きしめて僕の肩に額をつけた。 「心配させてごめんね」 「うん。心配させたお詫び欲しいな?」 「お詫び?」 心翔は僕の肩から額を退けると頬にキスをしてニッコリと笑った。 えっと・・・その笑顔が怖いんですけど僕。

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