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第8話 早めのクリスマス
僕達が控え室にこもって30分が過ぎようとしていた。
「あなた達いい加減に出てきて頂戴。次は4人で撮影したいんだけど?」
ドア越しに桃お姉様の怒りが伝わってくるようだった。
慌てて乱れた服を整えると心翔は僕を後ろから抱きしめて頭にキスを落とした。
「優ちゃん。好きだよ」
「うん。僕も心翔大好きだよ」
ドンドン!!!!!
完全に怒りをドアにぶつけている様な僕達が何をしているか分かってるわよと言わんばかりに思いっきりドアを叩く桃お姉様。
慌てドアを開けると腕を組んで仁王立ちしている桃お姉様の姿がそこにあった。
「もう、せっかく綺麗にしたのにグチャグチャじゃないの!!!!!」
「ごめんなさい」
「良いわ。直ぐに崩れたメイクやり直すから大人しくそこで待ってなさい」
怖い。
頭に角が2本見えた気がする。
心翔も桃お姉様の迫力に顔が強張っている。
直と心輝が心配そうに僕達を見ている横で佐倉さんと三好さんは意味ありげに笑っていた。
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