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第9話 早めのクリスマス

メイク直しも終わり撮影場所に向かうと何もなかった所にお料理やらクリスマスツリーなど用意されていた。 「クリスマスパーティーね。自然な感じで撮影したいのよ」 桃お姉様が好きな様に動いていいから楽しそうに笑ってくれていたら良いわとか大雑把な説明で撮影が始まった。 最初は、戸惑っていたけど直がスイーツを見るなり目を輝かせて心輝に『食べていいかな?』と上目遣いで聞いてる。 心輝も優しく微笑んで『どれが食べたいの?』とスイーツをお皿に取ってあげようとしている。 2人のやり取りが可愛すぎる。 「優ちゃん、ヨダレが出てるよ」 心翔は僕の頬をつまんで意地悪く笑った。 「よ・・・ヨダレなんて出てません」 「優ちゃん、可愛い」 心翔は僕の頬にキスをするとギュッと抱きしめた。 周りに人が居るから恥ずかしいから離して欲しいけど心翔に抱きしめられたら抵抗なんて出来なくなる。 「優月君、これ凄くおい・・・・・し・・・えっ?」 直は僕達2人に背を向けていたから抱き合ってるとか気づいてなかったみたいでスイーツを勧めようと振り返ってビックリしたみたい。 「優ちゃんも何か食べる?」 「うん」 「じゃあその前に優ちゃん」 心翔が僕を呼ぶから上を向くと唇にチュッと音を立ててキスをした。 その瞬間を片岡さんのカメラは抑えていました。 僕達のキスを見て直が耳まで真っ赤になっていたという事を後でから聞いたんだ。 この後暫くは4人でクリスマスパーティーをしている様に振る舞い無事に撮影は終了となりました。 めでたしめでたしと思ったんだけどね。 思いもしない人がスタジオに現れました。

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