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第6話 早めのクリスマス Side心翔

優ちゃんはさっきより落ち着いていて顔色も良くなっていた。 「聖先生、僕大丈夫だなら戻ったらダメ?」 「そうだね。落ち着いてるから大丈夫だけどまたおかしいと思ったら誰かに言うんだよ」 「うん」 なんと言うか・・・。 可愛さが増してる気がするのは俺だけだろうか? 「心翔。僕帰れるって良かった。お腹すいちゃったんだけどまだスタジオにお料理あるかな?」 「具合大丈夫そうだな優ちゃん」 ベッドに座っていた優ちゃんの頭を撫でると見上げて嬉しそうに笑った。 「優月君。良かった。スタジオにお料理とか新しいの用意してるからね。でも本当に食べれそう?」 竹田が心配そうに聞くと優ちゃんは凄く良い顔で笑った。 なんか違和感を感じる。 視線を感じてそちらを向くと心輝もまた複雑そうな顔をしていた。 「聖先生。ありがとうございます。遥先生にも伝えてください」 優ちゃんは立ち上がると俺の腕に自分の腕を絡めて上目遣いで笑って来る。 これはこれで可愛いが・・・・・・・。 「聖兄さん。後で話したい」 「分かった」 俺は優ちゃんに引っ張られるまま診察室を出ると咲夜がそこに立っていた。 遥兄さんは急な患者さんが来たらしくてそこには居なかった。 多分かなり遥兄さんに絞られたみたいで咲夜は最初の印象と違い大人しくなっている感じがした。

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