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第16話 早めのクリスマス Side心翔
窓から入る光で眩しくて目が覚めた。
隣では優ちゃんがまだ気持ちよさそうに眠っている。
優ちゃんを隣に寝かせてから俺もそのまま寝てしまったんだ。
優ちゃんを起こさないようにベッドから抜け出そうとしたんだがどうやら起こしてしまったみたいだった。
「ううん・・・朝?」
「おはよう。優ちゃん」
俺は優ちゃんを腕の中に抱き寄せると頬にキスをした。
「へっ?あっ・・・・えっ?」
「どうしたの?」
優ちゃんは、慌てた様子で耳まで真っ赤にして俺の腕から逃げようとした。
「心翔?」
「そうだけど?誰だと思ったの?」
「夢だと思ってて・・・僕・・・その・・・・・」
夢?
何処からが夢だと思ってたんだ優ちゃん。
「夢じゃないよ。優ちゃん」
俺は優ちゃんの唇に軽くキスをして頭を撫でた。
「う・・・うん。昨日・・・・・病院で遥先生と話した後からずっと夢を見てたみたいに思ってて・・・・・あの・・・」
「俺の上で・・・・・うっ!!!!!」
俺は優ちゃんの手で口を塞がれてしまった。
「いいから・・・僕全部分かってるから言わないでよ心翔。夢だと思っててやってたみたいだけど現実・・・・・恥ずかしすぎる」
優ちゃんはそう言って俺の胸に顔を埋めたがしっかりと俺の口は塞がれていた。
でも良かった。
記憶を失くしたとかじゃなくて夢だと思ってたんだ優ちゃん。
夢だとあんな事をしてくれてるのか?
この後、優ちゃんに昨日の事を言って何度も口を塞がれました。
昨日の優ちゃん可愛かったからまた夢だと勘違いしても良いんじゃないかなと1人で思い出してニヤけた。
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