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第6話 僕は心配

僕と直は穂波先生にお礼を言うと家に入って部屋に向かった。 「直、雑誌さ1人で見てたら絶対恥ずかしくなって閉じちゃうから僕の部屋で一緒に見てくれない?」 部屋に入る前に直にお願いをしてみた。 絶対1人で見たらスグに閉じちゃうと思うんだ。 「いいよ。まさか僕達も載せられるなんて思って無かったよ」 雑誌の担当者が心輝と直を見て違うテーマの方に載せたいと言い出した。 心輝も直も少し悩んでから許可したみたい。 「直可愛かったからね」 「優月君に言われたくないよ。制服着替えたら部屋に行くよ。また後でね」 「うん。待ってる」 僕は部屋に入り部屋着に着替えた。 スウェットと長袖のシャツという楽な格好。 直と色違いでお揃いにしてもらったんだ。 テーブルの雑誌に目を向けてクッションの上に座った。 パラパラと関係ない所を見ていたら直が部屋に入ってきた。 「優月君。今日ね授業で分からないところあったんだけど教えてくれる?」 「教科は何?」 「数学なんだけど良いかな?」 「良いよ。なら先に数学してからゆっくり見ようよ」 僕は直に数学を教えながら雑誌が気になって仕方がなかった。 直も頭は良いからスグに理解をして嬉しそうに問題を解き始めた。 「やっぱり、優月君の説明のが分かりやすいよ。ありがとうね」 「うん。良かった」 直は教科とノートを閉じるとニッコリと笑った。

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