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第8話 僕は心配
僕達が載っている雑誌は人気があるか雑誌を見たら学校以外の女の子も心翔に興味を持つよね。
ネットでも話題になっているみたいで僕は凄く心配。
心翔は本当に男の僕でいいのかな?
女の子と付き合ったりしていた心翔は僕なんかで満足出来るんだろうか?
心翔に聞いたら怒られちゃうかな?
「優月君も心配だよね。僕も心輝の事が心配。僕は男だし心輝はカッコよくてモテるから僕なんて釣り合わない」
直と心輝が載っているページを見ながら直は泣きそうな顔をして言った。
「直は心輝に愛されてるよ。僕が言うと嫌かもしれないけど直を見ている心輝は優しい顔をしている。僕が見た事のない顔だよ」
直は少し恥ずかしそうにしていた。
本当だもん。
僕が心輝を好きな時なんてあんな顔見せなかった。
「暫く落ち着くまで僕も優月君も心配だよね」
「そうだね。女の子探し出そうとしてるって穂波先生言ってただろ。ネットで情報集めしてる人がいたよ」
「優月君、見つかる事ないよね?」
「多分ね。最小限のスタッフさんだったし話したの誰だかスグに分かるからね」
あの日撮影現場に居た人達と家族以外は僕と直だという事を知らない。
だから僕達だと知られたら犯人にスグに見つけられてしまう。
雑誌にまで載ってるのに男だと知られたら桃お姉様とかに迷惑かかるから絶対にバレないようにしないとダメだよな。
「優月君、女の子の名前出されてるよ」
「えっ?」
直は携帯で色々見ていたらしくて心翔の彼女だとバラされていて名前まで書き込みされていた。
羽野優。
これだけだとバレる心配は無い。
偽名だからね。
「僕の旧姓が羽野なんだ。直はあの日来てなかったもんね」
「久遠君が彼女見せるとか言ってた日でしょ?僕は行ってないよ」
「その時に名乗ったからね。偽名だから探しても見つからないよ」
「そうだよね。名前を書き込みするなんて悪質だよね」
確かに勝手に書き込みするのってダメなんじゃないの?
心翔が見たら怒るよ。
早くこの騒ぎが落ち着きますようにと願うしかなかった。
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