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第26話 僕は心配
「でしたら、八坂君が心翔君の代わりに僕に抱かれますか?そしたら心翔君には近づきません」
心翔の代わりに・・・。
僕が我慢したら心翔が嫌な思いしなくて済む?
「男同士のご経験が無い様なのでご無理では無いですか?心翔君は凄く僕の腕の中で感じてましたよ」
「黙れ!」
「1日考えてい心翔君の代わりをされるのでしたら今日みたいに校門の前で待っていてください。そうですね。今日と同じ時間に僕は下校する事にします」
そう言って藤咲正臣は微笑した。
何がおかしくて笑ってるんだ。
僕が心翔の代わりに抱かれるのが嫌で逃げると思ってるのか?
「分かった。今日はこれで帰ります」
「そうですか?もう少し心翔君がどう僕に抱かれていたかお話をしたかったのですが残念です」
「黙れ。今度心翔の抱いた話をしたらその顔グチャグチャにしてやんよ」
「失礼ですが八坂君が喧嘩がお強い様には見えません。僕はある程度の護身術を身に付けてます」
護身術?
「護衛とあんたどっちが強いんだよ」
「護衛のが強いと思いますがそれが何か?」
「なら、あんたは僕には勝てないよ。クマちゃんに負ける護衛は弱いからな」
「クマちゃん?」
「もう帰る」
クマちゃんとかに迷惑はかけれないしココに来た事は誰も知らない。
僕は藤咲正臣がまだ話したそうにしているけど無視をして屋敷を後にした。
向かった先は心翔がいる病院の病室。
僕の決意が揺らがないためにもちゃんと心翔に会わないといけない。
僕が心翔を守る番だよ。
絶対に心翔には手を出させないからね。
何があっても僕はずっと心翔を思い続けてるからね。
心翔大好きだよ。
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