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第9話 僕は心配 Side心翔

俺は3日目の昼過ぎに食事を食べさせられている時に警察により助け出された。 そのまま病院に入院になったが誰かが俺に触ろうとすると吐き気や目眩がして身体が強張る。 そして落ち着かせようと精神安定剤を投与しようと腕を掴むと暴れ出してしまう。 看護師3人がかりで俺を押さえつけ注射をされる。 保護された日に俺は誰にも会いたく無いとはっきりと聖兄さんや遥兄さんに伝えた。 優ちゃんにも会いたく無いと言った。 誰かに会っても近寄られただけで身体が震えたりするんだ。 優ちゃんに会いたいが自分からも触れる事ができない。 優ちゃんを抱きしめたいのに・・・。 身体が全てを拒んでしまう。 夜眠ると必ず藤咲正臣に抱かれてる夢を見て目が醒める。 寝れば必ず見てしまう悪夢。 起きていてもまだ夢の中にいるみたいでドアが開くたびに緊張して身体が強張る。 兄さん達だと分かっていても診察で俺に触れようとするだけで俺は手を払いのけてしまう。 払いのけて兄さんに触れた手さえも嫌悪感に襲われて吐き気を催す。 その度に兄さん達が悲しい顔をするが『気にするな心翔』そう言われると余計気になってしまう。 今の俺だと周りの人を傷つけてしまう。 それも怖い。 どうしたらいいんだ。 頭では分かっていても身体が拒む。 兄さん達ごめんなさい。 優ちゃんごめん。 会いたい優ちゃん。

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