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第2話 好きな人
用意されたバスローブを着てベッドに腰掛けていたら正臣が隣に座り俺の腕を掴むと聞いてきた。
「本当にいいのですね?」
「良いって俺言わなかった?」
正臣は躊躇っているように見えるんだけど?
俺がタイプじゃないからか?
抱かれなきゃ心翔の代わりをする意味がない。
「正臣、抱かないの?タイプじゃないから?」
「そうじゃないです」
「だったら抱けばいいだろ?」
さっきまでと雰囲気が違うの正臣なんだけど?
「うわっ!いきなり何だよ」
正臣が急にベッドへ押し倒してくるから変に首を捻ってしまった。
「すみません」
「なぁ、正臣のコレクションて何人いたの?」
「えっ?」
「昨日、言ったよな。俺もコレクションに加えてもいいとか何とかって違った?」
俺に覆いかぶさり真っ直ぐに見てくる正臣。
「言いました」
なんだか悲しそうに言うのは何故だ?
心翔を諦められないから抱きたく無いのか?
「心翔の事を好きだから諦めきれないの?俺を抱いたらもう心翔に会えなくなるから?」
「どうして心翔君の代わりになりたいのですか?普通は代わりなどしないでしょ?」
親友とかならしないかもしれないけど心翔は俺にとって大切なんだ。
心翔の代わりに命を落としても構わない。
「正臣には関係無いだろ?俺の質問は無視な・・・ううっ・・・・」
俺は話している途中で正臣の唇で口を塞がれた。
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